スポーツを愛する理由

私にバスケットボール愛が芽生えたのは、もう今から何年も昔のことでした。最初はサッカーに魅せられましたが、すぐに終わりました。オレンジ色のバスケットボールを見た時、言葉にならない感情が沸き上がってきたのです。

子供の頃も今も、バスケットボールのすべてに魅了されています。なぜバスケットボールが好きなのかと聞かれても、一言では答えられません。なぜなら好きな要素が山ほどあるからです。まずは「競争」です。私は幼い頃から競うことが大好きなのです。当時、バスケ界で大好きだったスタープレイヤーがいました。そう、それはマイケル・ジョーダンです。

彼はもちろん世界的スーパースターで、私を含めみんなが憧れる存在だったのですが、私にとっては自分史上最大のライバルでもあったのです。私のこの(病的とも言えるほど)強い競争心は、バスケだけでなく、恋愛やキャリアなど、あらゆることに注ぎ込んだ結果、いつしか私のトレードマークになりました(笑)。バスケットボールが好きな2つ目の理由は、「フェアプレー」、そして「平等にチャンスがあること」です。あらゆるスポーツには、スポーツ・スピリットと呼ばれるフェアプレーの精神があります。NBAやNFLの大物選手たちを見ていると、彼らは敵同士であってもお互いに尊敬しており、強いスピリットを共有していることが分かります。

私が現役プレイヤーだった頃、ある試合で前十字靱帯を損傷した時、相手チームの2人の選手が立ち上がるのを支えてくれたり、相手側のコーチが名医を紹介してくれたりしたことを覚えています。3つ目は、チームスポーツ特有の「チームワーク」です。成長期の子供にとって理想的な環境は、チームスポーツです。そこで他人を尊重することを学び、相手選手も尊重できるようになります。チームにいることで、人間として、またプレイヤーとして成長できるのです。”team”という単語の中に”I(私)”は存在せず、有名選手が必ずしも優勝するわけではないのだと学ぶのです。最後に、一番些細なことかもしれませんが、特筆すべきことがあります。それは「勝利の喜び」、勝ったときのあの感覚です。勝利した時、すべての努力が報われたのだと気づくのです。